近年みられることのない台風が相次ぎ、甚大な被害が出ています。
けして他人ごとではなく、いつ自分の身にも降りかかってくるかわかりません。
そんな中、「台風のたまご」が出来たと話題になっています。
「恐竜のたまご」ならロマンがありますが、誰が言い出したのか「台風のたまご」は、出来てもらっては困ります。
「台風のたまご」は、育つことなく消えることがあるのでしょうか。
台風のたまごとは?
台風の親がいて「台風のたまご」を、生むわけではありません。
「台風のたまご」とは、台風へと発達する可能性のある熱帯低気圧を指す俗な言い方になります。
もともと「台風のたまご」と言う言葉は、藤子・F・不二雄の漫画「台風のフー子」(てんとう虫コミックス6巻に収録)に登場し、「のび太くん」が、たまごを温めたところ、「フー子」が生まれたという話から転じて、実際の台風の発生を指すようになったと思われます。
この漫画自体、40年ほど前のものになります。
この「台風のたまご」が、台風の発生の俗称として使われるようになったのは、おそらくここ10年ほどのようです。
「台風のたまご」自体は、成長して台風になることもありますが、台風になることなくそのまま消えることもあります。
台風のたまご米軍の最新情報は?
台風のたまごの最新情報は、アメリカ国防総省の機関で、ハワイの真珠湾海軍基地に開設されている米軍の「合同台風警報センター」のサイトから確認できます。
丸印で、「台風のたまご」を囲んでいます。
「トロピカル」とありますが「Tropical Cyclone」で、「熱帯低気圧」のことを指します。
もちろん日本の気象庁の台風の状況を見られるサイトがあります。
気象庁のサイトでは、台風の実況と24時間先までの予報として、3時間毎、120時間(5日)先までの予報は6時間毎に発表となっています。
また、台風が日本に接近し、災害が発生するおそれが出てきた場合には、実況と1時間後の推定位置を1時間毎に発表しますが、米軍のサイトとは多少のずれがあります。
米軍のサイトの方が、アクティブな印象です。
熱帯低気圧発生で海水温上昇?
地球温暖化に伴い、海面水温の上昇により、熱帯低気圧の発生数が増えていると言われています。
すべてが、大きな台風につながるわけではありませんが、渦がはっきりしてきた時、注意が必要です。
大きな台風は、事前にメディアで注意喚起をしていますが、米海軍JTWCのサイトでチェックして、自分の目で確かめることもできるので、雨具やミネラルウォーター、懐中電灯などの必要なものを慌てずにそろえることができます。
まとめ
「台風のたまご」とは、自然の驚異に対して、わかりやすく表現したものだと思われます。
できれば自然災害保険に入って、何かあっても万全といられるようにしたいと思います。
それと、何かあっても落ち着いて行動をし、通帳と印鑑は忘れないこと。